Posted on Tue Apr 22 12:54:18 +0900 2008 by nabeken
Windows Mobile では、どうやら 6to4 が扱えるようである。しかし、日本国内では 6to4 relay router が存在しないため、海外を経由してしまう。2年前までは KDDI が実験をしていたが、やめてしまった。6to4関連の資料を読むことにする。
結局のところ、なんでやめてしまったのか(実験であっても、実用的であれば継続、という手もあったと思う)を追うことにする。
Wikipedia によれば 6to4 の逆引きは自動登録に切り替わっている模様。
これか。http://6to4.nro.net/
さて、 6to4 が使われない理由も見えてきました。
- (細かい)経路制御ができない
- relay router は any cast で、複数のネットワークが広報しているため、行きと帰りが非対称になることがある
- 4つ目の資料でもそのことについて言及している
- たとえば、 ISP なんかは顧客に対して提供しようとしても、近くのネットワークのトラフィックも吸ってしまう。また、顧客の出したトラフィックの戻りを制御することは難しい。(戻りは戻り元のネットワークから見て近い relay router に投げられるため)。したがって、品質を確保することが難しい。
- 例えば、 eonet.ne.jp から 192.88.99.1 へは iij を通って sprintlink.net というところに辿りつく。逆に OCN からは NTT Com を通って、 ameri.ca というところへ辿りつく。
- よって、提供するとしても `experimental' で終わる。
- セキュリティの問題
- Open なので、誰でも使える。(closedにするとあんまり意味がない)
- DDoS などの踏み台として使われる
- このご時世、そんなリスクを抱えるのは辛いのではないか
- トンネリングなら、とりあえずは手続きを踏むので接続元は明か
しかし、 WM が自動で 6to4 付けてるのに、なんだかもったいない話です。eaccessは IPv6 の実験やってんだし、emobileも追随すればいいのに。